草原

ラーメン食べた感想を率直に

雑記

祖母が亡くなった。祖父が亡くなったのが、先月。その時には杖も付かず葬儀に参列していて、まぁわりと元気だったと思う。こういうことってあるんだな。祖父の遺体が火葬場の装置の中に吸い込まれ、扉が閉まった時の、「さみしいわねぇ」という言葉がはっきり頭に残ってる。祖母にしかわからない、57年間一緒に暮らしてきた人が旅立つ時のさみしさ、一体どれほどのものなのだろうか。ドラマじゃないけども、祖母が亡くなったのは結婚記念日の前日で、祖父を追うようにして逝ってしまった。

私は無宗教だが、母の家系はカトリックを信仰しており、葬儀もそれに則って行われた。正直、よくわからないものばかりなのだけれども、一個響いたものがあって、それは母の葬儀のために特別に引用された一章で「愛」というものだった。

愛は忍耐強い。愛は情深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ

「愛」とは何か。映画のようなこのテーマ、この章は本来は結婚式で読まれるものだという。

祖母が我々に与えてくれたものは何なのか、きっとそれが愛だったのかなと思った。

人が死ぬという事、それに伴って親族が集まって今まで知る事が無かった故人の話を聞くこと。家族と一緒にゆっくり食事をすること。愛について考えること。この一ヶ月の間に祖母と祖父がそういう時間を最後にくれた。最後まで本当にありがとう。

ここ数ヶ月は祖父と祖母の介護で、母の心労もとても大きいものだっただろう。白髪も随分増えたし、目も悪くなったようだ。

一体何が出来るだろうではなくて、何が出来てなかったをよく考えて1つ1つ埋めていきたい。心配してくれている食生活や歯のことかもしれない。報告することの少ない日常生活の話かもしれないし、恋人のことかもしれない。1つ1つ、愛を持って周りの人に接したい。